First Hawaiian Bank〜Professionals for Owners オーナーを支えるプロフェッショナルたち 〜
日本の富裕層にアプローチし、
ハワイの金融ビジネスを活性化させたい
今後はどのようにビジネスを展開されるご予定でしょうか?
日本人のお客様に向けては、プライベートバンクとしての機能をより高めていきたいと考えています。
その一環として計画しているのが、ウェルスマネジメントオフィスの開設です。
今ある支店とは別にプライベートバンキング会員様専用のオフィスを設け、より質の高いコンサルティングができるような環境を整えたいと考えています。
では、ハワイ全体の非居住者向けビジネスの業界展望はいかがでしょうか。
ハワイの大手三行は、どこも日本人向けビジネスに前向きです。
当行はもとより他行も、人材もリソースも投資しているようです。
ハワイの限られたパイを取り合うようなビジネスではなく、日本やアジアに目を向けて全体のパイを大きくしていく必要がありますし、実際にそうしていこうという動きがあります。
中国人向けビジネスに注目する業界が多いですが、それ以前に日本の富裕層というのはまだまだ開拓できると思います。
シンガポールやマレーシア、香港などに資産を持たれている富裕層の方は増えていますが、ハワイにはそこまで目が向いていません。
日本の富裕層の方々にアプローチしてハワイでの投資や資産運用の魅力を知っていただくことで、パイを大きくすることができるのではないかと思っています。
ところで、澤田さんは、これまでどのようなキャリアを歩んで来られたのでしょうか。
私は京都の出身で、高校まではそこで育ちました。
高校は公立の進学校で、1年生のときから予備校に通って受験勉強をするような状況で、あるときバーンアウトしてしまったんです。
こんな勉強三昧の生活は嫌だ、このままの人生でいいのだろうか、他に道はないのだろうか…と。
そこで、当時はまだ珍しかった海外の大学への進学を考えるようになり、親の承諾も得られたため、ブリガムヤング大学ハワイ校に進学ました。
大学ではアカウンティングやファイナンスを学び、卒業後はハワイで就職し、銀行をはじめ金融業界を歩んできました。
以前にもFirst Hawaiian Bankに務めていた時期があり、一時期は離れていたのですが、再び戻ってくることになりました。
私生活では、ハワイで暮らすうちにハワイの魅力に取りつかれてしまい、アメリカ人女性と結婚したこともあり、それ以来ずっとハワイで生活しています。