オーストラリア・クイーンズランド州政府〜Professionals for Owners オーナーを支えるプロフェッショナルたち〜
今、豪・クイーンズランド州に
熱い視線が注がれる理由とは…!?
ビジネス・投資目的の移住先として富裕層から注目を集めるのが、
オーストラリアの北東部に位置するクイーンズランド州。
なぜクイーンズランドなのか、
オーナーとしてどのようなサポートが受けられるのか、
クイーンズランド州政府駐日事務所の安達健駐日代表に伺いました。
聞き手:芦田 敏之(税理士法人ネイチャー国際資産税 代表)
クイーンズランド州に移住する投資家や富裕層が増えているそうですが、どのような状況なのでしょうか。
安達:オーストラリアへの移住(永住・暫定・一時滞在)に必要なビザには、起業家や高額投資家向けの「ビジネスイノベーション・投資ビザ」、退職者向けの「投資退職者ビザ」などさまざまな種類があります。いずれにおいても州または特別地域からノミネーション(推薦)を取得する必要があるのですが、クイーンズランド州のノミネーション件数は年々増えています。日本人の移住者も、22,000人あまりに上ります。
その理由の一つが、積極的かつ柔軟な移住者受け入れ姿勢にあります。ノミネーション業務は州政府の中のビジネス技術移住課が担っているのですが、わが州は申請手続きがスピーディーでサポートが充実しており、合理化も進んでいます。州としても、産業の発展や経済成長、雇用の創出、イノベーションや競争力の推進など、ビジネス移住者や富裕移住者に大きな期待を寄せているのです。
また、「移住=永住」というイメージが強いかもしれませんが、ビザにもフレクシビリティがあるので、クイーンズランドを拠点に世界へ出て行きたい、世界中を飛び回りたいという方にも向いています。
移住先としての魅力はどこにあるのでしょうか。
安達:何よりも外国人としても暮らしやすいことですね。移民が多く、クイーンズランド州の住民の5人に1人は海外出身者です。そのため多文化主義が根付いており、外から来た人に対して非常にオープンなんです。日本の文化や日本語が人気で親日の気風が強く、とくに日本人にとっては馴染みやすい土地柄です。
また、年間快晴日数が平均300日と気候が温暖で、世界の他地域に比べると治安も良く、医療や保健制度も日本と同等もしくはそれ以上に整っています。住宅価格も手頃で、少し郊外へ行けばプール付きの一件家の平均価格は4000万円くらいです。日本の都市部では考えられない広さと価格ですよね。昨今は、シドニーでも物価や地価が高騰しており、同じような物件を買おうと思ったらクイーンズランドの倍くらいはかかってしまいます。
また、世界トップレベルの教育システムが整っており、なかでも公立のクイーンズランド大学は世界大学ランキング(2017)で51位にランクイン。日本の大学は東京大学が34位、京都大学が37位、東京工業大学が56位ですから、いかにハイレベルかがわかります。ちなみに、大学の学費は永住者および国民には社会人になってから払う「出世払いシステム」が適用され、日本政府は豪州モデルの採用を検討中とのニュースも流れました。
小学校から高校までの教育も質が高く、最近はSTEM教育、つまり理数系の教育にも力を入れています。英語はもとより日本語教育や英語と日本語によるイマージョン教育を導入している学校もありますので、お子さんのバイリンガル教育の面でも安心です。また、世界各国から留学生が集まっており、グローバルな学習環境も魅力。日本の高校生や大学生の安全な留学先としても人気があります。