テモナ株式会社〜Professionals for Owners  オーナーを支えるプロフェッショナルたち~

テモナ株式会社〜Professionals for Owners オーナーを支えるプロフェッショナルたち~

金融

世の中のすべてのフロービジネスを、
ストックビジネスへと転換したい

EC(Electronic Commerce)事業者が安定した収益が上げられるよう、集客、接客、販売、消費・利用の4つの領域でサービスを提供し、世の中のストックビジネスを支えるテモナ株式会社。
国内では業界の先駆者で、同社のサービスを通した年間取引総額は800億円、利用者数は1,400万人に上ります。
同社の佐川隼人代表取締役社長に、起業の経緯から経営のモットー、さらに今後のビジョンまで伺いました。
代表の写真
聞き手:芦田 敏之(税理士法人ネイチャー国際資産税 代表)

まずは御社の事業内容についてお聞かせください。

EC事業者のストックビジネス(サブスクリプションビジネス)をサポートするため、集客、接客、販売、消費・利用の領域でサービスを提供しています。
具体的には、定期購入のための通販統合Webシステム「たまごリピート」やマーケティングツール「ヒキアゲール」といったサービスを通して、ストックビジネスのためのテクニックやノウハウ、仕組みを提供しています。

「ストックビジネス」とは、どのようなビジネスなのでしょうか?

ビジネスモデルは「フロー型」と「ストック型」に大別されます。
フロー型とは、受注しては納品するという売り上げが流動的なビジネスモデルで、世の中のビジネスの大半はこれに相当します。
一方、ストック型とは、取り引きが定期的で、売り上げが安定したビジネスモデルです。
ユーザーから月額使用料が入ってくる通信会社や定期購買を行なっている販売会社などが相当しますが、ストックビジネスを行なっている事業者は全体の数%しかありません。

ストックビジネスは継続性や効率性、収益性に優れており、より安定した社会を実現させるためにも、世の中のビジネスをフロー型からストック型へとシフトさせていくことが有効だと考えています。
得意とするリピートITのノウハウを活かし、世の中のフロービジネスのすべてをストックビジネスへと転換したい。
そんな野心を持っています。

御社に競合他社はいないのでしょうか?

弊社が先駆けなので、国内にはほぼいない状況です。
海外では、ニューヨーク証券取引所に上場したZuoraというアメリカの会社が、弊社と同様のサブスクリプション(ストック)ビジネスのサポートビジネスを展開しています。
弊社のクライアントがEC事業者中心なのに対して、Zuoraは大企業を中心としたB to Bでミッションも異なるため、現在のところは競合にはなっていません。
ただ、将来的にはぶつかることになるかもしれません。

動画配信サービスやカーシェアリングサービスの増加を見てもわかるように、世の中は安定して確実な収益を上げられるストックビジネスにシフトしつつあります。
その背景には、“モノ”の消費から、見放題・使い放題といった“コト(体験)”の消費へという消費動向の変化があります。
社会全体の大きなトレンドになっているので、今後は二番手、三番手が出てくる可能性はあるでしょう。