コンドーテック株式会社 〜Professionals for Owners オーナーを支えるプロフェッショナルたち~
金融
永続的に利益を出すために、
最適な方法を考え、行動する
社長ご自身は、どのようなキャリアを積まれてきたのでしょうか。
弊社は1995年に上場したのですが、その前年に父が亡くなりました。
当時、私はまだ30代前半で、地方の営業所に務めていました。
父は、息子である私にいずれは会社を継いでほしいと思っていたようですが、なにせまだ若く経験もありませんでしたので、父の弟である現・名誉会長が3代目社長に就きました。
さらに、長年番頭を務めてきた方が4代目社長を務め、私は2013年に5代目として社長に就任しました。
ですから、トラックに乗って1日中配達をしたりして、私も若い頃は結構泥くさい仕事をしてきたんです。
全国さまざまなエリアにも行きました。
コンドーテックの一社員としていろいろな経験ができたことは今に大いに活きているので、とても感謝しています。
会社を継がれたときはどんなお気持ちでしたか。
父は強烈なリーダーシップのある人で、根っからの親分肌でした。
私自身はそういう人間ではないので、父と同じようにやってもうまくいかないだろうと思っていました。
また、私は思い込みが激しい一面もあるので、自分一人ですべてを引き受け、会社を引っ張っていくやり方は向いていないなという思いもありました。
会社の方向性や全体のチェックはしますが、現場の判断は部署ごとにいる優秀な社員たちに任せる。そういうスタンスでいます。
社長としてご自身のカラーを出したい、ということはないのでしょうか。
ありません。
4代目も私も、従来通りのやり方を踏襲してきました。
その結果、会社は大きな問題もなくうまくいっています。
社長に就任したときにも、「会社が好調なときには、大事なことは変えません」と社員の前で宣言しました。
会社の目的は、ただ一つ。永続的に利益を出すことです。
大事なのはつぶさないこと。そのためにどの方法が最適かを考えて動くのが、社長の役目だと思うのです。