シンワワイズホールディングス〜Professionals for Owners オーナーを支えるプロフェッショナルたち 〜
太陽光発電パネル、メディカル、ダイヤモンド…
「富裕層のためのセレクトショップ」を目指して
アート以外の分野として、2012年以降、どのような事業を展開されてきたのでしょうか。
シンワアルテックス(旧・エーペック)では「アートから始まり、富裕層と共に歩む」を基本理念とし、これまでにオークションを通して培ってきた経験や富裕層のネットワークを活かして、事業を展開しています。
基幹事業としては、太陽光発電所運営販売を中心とした再生可能エネルギー、資産防衛ダイヤモンド、ミャンマーのソーシャルビジネス、メディカル、テキサス海外不動産紹介の5つがあります。
低圧型太陽光発電所販売事業は、富裕層向けの商品ですが、再生可能エネルギー事業として社会的意義もあると考えています。
また、化石燃料を使用しないバイオマス発電向けの燃料となるヤシガラの輸入ビジネスも始めました。
今は、ビジネスにおいても社会的意義が求められる時代であり、社会的意義がない事業は利益にもつながらないことを実感しています。
また、資産防衛ダイヤモンド販売事業については、換金できる価値に近い市場価格でダイヤモンドに投資していただくことにより、有事の時に換金できる資産として個人の資産ポートフォリオの中に取り入れることを提案しています。
従来、ダイヤモンドは実際の市場価格と一般の皆さんが手にする際の価格には大きな乖離がありました。
それを個人が直接低価格で購入できる仕組みを整え、いつでも換金できる資産として保有して世代から世代へ引き継いでいくことをサポートする事業です。
ダイヤモンドを資産として組入れる動きは世界的な潮流となっており、この市場は今後、世界的に伸びていくと考えています。
メディカルについては、まだ模索中ではあるのですが、高齢化社会の中で、富裕層だけでなく多くの人が長寿で健康な人生をおくることができるためのサービスを構築して社会に貢献してまいりたいと考えています。
この中期経営計画の事業の多角化は、アートから始まって、あらゆる分野に手を出しているように思われるかもしれませんが、儲かれば何でもいいというわけではありません。
社会貢献と「富裕層のためのセレクトショップ」というコンセプトで、なんでもかんでも商品を揃えて販売していくのではなく、実際に自分で利用し、使ってみて、本当にいいと自信をもってご提供できるものだけを、皆さんとシェアしていきたいと考えています。
富裕層向け事業に加えて、ソーシャルビジネスを始めようと思われたきっかけは何ですか。
ビジネス上、多くの富裕層の方々と接する機会があるのですが、皆さん経験豊かで造詣が深く、社会を見通していらっしゃり、学ぶことが非常に多いんです。
「社会に貢献しない事業では、利益が出ないし広がりもない」というのも、富裕層の方々との対話を通して学んだことです。
2014年に東京でノーベル平和賞を受賞したマイクロファイナンスのグラミン銀行の創設者であるユヌス博士にお会いし、ソーシャルビジネスについて大いに刺激を受ける機会があった後、太陽光発電ビジネスを通して出会った富裕層の方に、「ミャンマーでソーシャルビジネスを展開するつもりはないか」と声をかけていただいたのです。